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2011/09/08

太陽の殺傷作用について

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錬金術文献 フルカネリ著 「大聖堂の秘密」 p186~
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すでに十分労した者たちよ、いってみるがよい。火のついた竈(かまど)や、意味のないさまざまな道具の山に埋もれて、これまで、いったい何を成し遂げたのかを。これらのものから真の「創造」が可能だとでも思っているのか?断固として「非」である。なぜなら、創造の力は唯一無二の創造者たる神のみに属するからである。よってあなたが材料の内に生ぜしめようとしているのは「創造」ではなく「発生」である。

しかし、そのためには自然の助けが必要である。もし不運か無知によってかして、自然をその法則にあった状態に置かなかった場合、自然の助けを得ることはできないであろう。では、なんらかの「発生」が起こるための「根源的な条件」とは何か?

あなたのために言っておくが・・・それは「太陽光の完全な欠如」である。たとえ非弱な光でもあってはならない。まわりを見るがよい。自分の生殖器を調べてみるがよい。人間でも動物でも受精や発生は臓器によって出生の日まで保たれた完全な闇の中でしか展開しないのである。

植物の種が発芽して成長するのは陽の当たる地表なのか?あるいは闇の地中なのか?植物を潤し、生かしめる豊饒の露が降りるのは夜か昼か?茸を見よ、それが生まれ大きくなるのは夜中のことではないか。

あなた自身の身体が元気を取り戻し、老廃物を捨て日中の光に灼かれて損傷した組織細胞を新しくするのは
夜の睡眠中のことではないか。ただし、食物の血液や肉体への消化吸収作用は闇の中で達せられるものではない。実験による証明が必要なら、受精卵を用意し、十分に明るくした場所で温めるがよい。

抱卵期の終わりにはどの卵の胚も死んだり腐ったりしているであろう。仮に何羽か雛が孵っても、それらは盲目であったり、虚弱であったり生き延びることはないであろう。これが太陽光の、成長した固体の生命力に対してだけでなく「発生」に対する有害な影響力である。この基本的な自然法則は有機体だけに適応されるものと考えてはならない。

鉱物もまた外観からの判断が困難であるとはいえ、動物や植物と同じ影響の下に置かれている。写真術は銀塩が光に破壊される特徴を利用したものであることは、人も知るところである。

この塩は暗室において活発で敏感な特質を与えられ、光に曝されることによって金属的に不活性化する。塩素と水素が混合されても、暗闇の中にある限りは何の変化も起こらぬが、薄明かりの下では徐徐に化合が進み、太陽光に当たると大爆発を起こす。溶解した金属塩はたいていどんな物でも、太陽光によって変質が加速する太陽光によって硫酸第一鉄は瞬時に硫酸第二鉄に変化する・・・・・など。

そのため太陽が、まだその火の力に抵抗できる状態に達していない若すぎて弱すぎる物質すべてにとって、最大の破壊者であることをよく理解しておかなければならない。外傷の治療や傷口の癒合を早めるために太陽の特別の作用が利用されるのは、まさにそれが実際のものだからである。太陽光線療法はまず微生物の細胞、続いて人間の細胞に影響する太陽の殺傷作用を利用しているのである。

さて・・・・それでもなおと言うのであれば、昼間に作業をすれば良いであろう。ただし、努力がまったく実らぬからといって、私を責めるのはやめてもらいたい。わたしは女神イシスが万物の生みの母であること、すべてを胎内に備えていること、啓示と秘儀伝授の存在であることを知っている。

見ても見ぬ目と、聴いても聴かぬ耳をもつ欲人たちよ、いったいお前たちは、誰に祈りを捧げようというのだ。イエスに祈りを伝えるためには、その母のとりなし「聖母マリア、我らのために祈りたまえ」 ・・・が不可欠であることを知らぬのか。聖母が三日月を踏みつけ、夜の星辰を象徴する青い衣をつねに纏って描かれるのはこのことを教えるためである。

さらに述べることもできるが、もう十分であろう・・・・・・・・

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